第2回目 ”sukoburucrank”


 skillfulとして活動をするきっかけにもなったsukoburu crank。
現在通常モデルのver2と限定モデルのver2の2つが存在します。

passion第2回目はそんな2つのスコブルクランクが生まれたきっかけから
ver1〜ver2に至る過程について書こうと思います。

 もう数年前にもなりますが春に特化したクランクベイトを作る。
そんなことからスタートしたスコブルプロジェクト。アクションはロールとウォブルの
配分とピッチが要素として非常に重要な点。泳層は1m程度。
九州の河川や野池、自分のメインとしている小規模河川での使用を前提として
開発をスタートさせました。

 アクションはロールをメインとしたウォブルロールアクション。
特に低速時のロールアクションのキレとピッチこれに尽きると思います。
無論、他のフィールドでのテストは行っておらず地元に特化したクランクで
売り出してみないと他の地域で受け入れられるかは謎でした。

 知人のビルダーさん経由でOPAさんを紹介で置いていただけることになり。
バサー誌で魂の釣り道具にも取り上げていただき九州から関東へ発信することと
相成りました。

 ver1においてはその後のフラットサイドの製作、販売によりもっとロール方向へ
という思いからver2へ発展させることを決めました。

 より効率良く水を受けて逃がし、ロール方向へとアクションを伝えること。大きくは2点。

1、アクションの軸となるウエイト位置と背中のRをキッチリとすること。
2、正面からみてサイドの余分な浮力を落とすこと。

この2点がボディデザインを見直す項目となりました。
この2点を直すことで副作用としてウエイトアップにも繋がり数十センチ深度も深くすることに
成功し・・・より理想へと近づけることができました。

 具体的に2点を変えるとどうなるのか?まず1点目、ウエイトの位置と背中のRの頂点には
ロールを生み出す為に大きく影響してきます。リップが受けた力をボディに伝える際に
背中のR位置とウエイトの軸がバラバラだと効率良く力をロール方向へ増幅することが
できなくなり結果、理想の動きが出なくなります。※ウォブル重視の場合はまた異なります。

 2点目のサイドの浮力を削ぎ落とすことに関してはロールへ倒れようとするボディに対して
サイドの浮力が邪魔になり効率よく力をロール方向へ伝わりにくくなります。

 ver1とver2を比べられた方はお分かりかもしれませんが引き抵抗の違いにも大きく
出ています。ver1の方がブルッとした感じと巻くときのリールに伝わる重さがあり、ver2の方が
動いてる割には引き重りがあまり感じられません。

 大きな使い方の違いとしては散っていると思われる場合、カバーに対して投げたい場合はver1。
ある程度特定できている場合。口を使いにくい場合はver2。


 製品を既にお持ちの方はこの文書を読んで今一度感じてみてください。
お持ちで無い方へは参考になればと思います。

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