ここではskillfulルアーに関わらず。
意外と記事や記録としてハッキリと語られていなかった道具のメンテナンス方法を
ビルダー見地で紹介していくコーナーです。


プラグのお手入れ初級編

■ まずは予備知識として・・・
プラスチック製品を除くウッド、バルサ、発泡樹脂において今現状完璧に
水をシャットアウトできる製品は私が見てきた中では皆無に等しいのが現実です。

塗料や製法などの進化と共にかなり進歩はしていますがぶつけたりするのが当たり前の
ルアー釣りにおいて酷使する以上は故障、劣化がつき物です。

軽い樹脂で出来ている無垢なボディは生き物と考えることは必要です。
塗膜でガッチリとボディを覆おうということは熱での膨張や収縮を抑えることになります。
息が出来ないでいる状態である事という認識が必要です。
ですからボディにキズなどが入れば呼吸を始めてしまうのが普通・・・
そこでさらに水圧がかかると中の空気が出ようとして水の浸入が始まります。

まずはそのメカニズムを理解しルアーを使うことも道具に愛情を持つことも
釣りという趣味を楽しむ事においても知識として必要でしょう。


 初歩的メンテナス
まずは一番初歩的なウッドや発泡において針キズなのど小さなキズに対して
水が浸入したと感じた時に自宅で行うメンテナンス方法をご紹介します。

下記の作業を始める前にまず乾燥をさせることをオススメ致します。
電子レンジや乾燥機等での強引な乾燥は必ず避けて下さい。
塗料や接着剤を軟化させたり変形させてしまう要因となります。

では一番良い方法は?
今現状、自分で試した方法としてはガラズ越し(出来れば擦りガラズ)
陽のあたる場所、テレビの上(ブラウン管でないと置けませんがw)など
あまり強烈な熱がかからない場所で3日〜1週間程度が一番です。
※ ボディサイズや素材によって乾燥時間は異なります。

サンデーアングラーであれば十分乾燥できる時間だと思いますので
釣行の前夜などにニヤニヤしながらやってみてください!

しかし一番やってはいけないことは雨が降った時に釣りでボックス内が
湿っている状態でそのまま放置してしまう事。
これは塗膜の白化などの現象がおきたりしますのでご用心。


さて乾燥を終えたところからスタートです。
まずは準備していただく物。

どこのご家庭にでもある↓


□ キズを負ったルアー
□ 爪楊枝
□ お菓子や様々なパッケージに付いているフィルム
□ 瞬間接着剤(液状がベスト)


まずフィルムに瞬間接着剤を数滴落とします。
フィルムが無ければルアーのパッケージ等でもOK
紙などですと接着剤が吸われますのでご用心。


フィルムに落とした接着剤を爪楊枝の先に取り傷の入った幹部へ
吸い込ませるように塗布します。
この時爪楊枝の先に付けすぎると傷を負っていない部分まで
付いたりするので気をつけましょう。


さらにアイなどをぶつけたときも乾燥後にアイの付け根に
接着剤を染みこませることもオススメします。


以上が家庭でできるプラグメンテナス方法です。
今回は大きな損傷ではなく針キズなどの小さなキズに限定して紹介しました。
これ以上大きな場合はトップコートなどの処置も必要になってきます。

疑問、質問等ございましたらメールまでご連絡下さい。

skillful@sat.bbiq.jp


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